レジオネラ感染症情報 令和4年3月
◇有馬温泉にある宿泊・浴場施設で発生したレジオネラ感染症による死亡事故について
4月14日にニュースや新聞で報道されました。
※浴場施設の「水道水」からレジオネラ属菌が検出された事故であるため、有馬温泉の
源泉に危険性がある内容ではありません。
【今までの経緯】
3月18日~20日 70代の男性2人が有馬温泉のホテル「かんぽの宿 有馬」の温泉施設の
公衆浴場を利用
⇒のちに肺炎を発症し、レジオネラ属菌の感染症と判明
お一人が亡くなり、もうお一人は快方に向かっている
3月31日・4月1日 神戸市が立入調査を実施
⇒遺伝子検査で、浴槽にいた菌と被害者から検出した菌の遺伝子
パターンが一致したため、感染場所が上記の場所に特定
⇒有馬温泉名物の金泉ではなく、水道水の浴槽から基準値を
超えるレジオネラ属菌が検出された
4月1日 上記の結果を受けて同施設は営業を自粛
4月14日 神戸市から「営業停止命令」
⇒管理方法が改善され、菌が検出されなくなるまでの行政処分
同日 オーナーである日本郵政の常務執行役による謝罪会見
なお、3月18日~27日までの間に約740人が利用しており、体調不全の方がいないかを確認している。
※経緯は追って更新する予定です。
公益社団法人全国建築物飲料水管理協会では、全国の浴場施設でのレジオネラ属菌による感染症の被害がなくなるよう、その危険性を周知し、適切な処置と管理の方法を広めていくために、『レジオネラ症防止対策研修会』の全国各地での開催を計画しており、現在、研修用のテキストを鋭意作成しております。
具体的な内容は随時、本ホームページにて公表してまいりますので、ご確認ください。