従事者研修 指導者講習会 開催
(公社)全水協では、貯水槽清掃作業従事者研修の指導者を育成することを目的とした講習会を、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの後援のもとに開催しました。
従来は、貯水槽清掃管理に関連する3団体で構成された、貯水槽管理中央協議会が主催しておりましたが、令和3年度に解散となったため、今回全水協が主催する、初めての開催に至りました。東京と大阪の2会場で開催し、講義には、厚生労働省及び大阪府の生活衛生課、公益財団法人日本建築衛生管理教育センター、日本給水タンク工業会から外部講師をお招きし、受講者が指導者としての幅広い知識を修得できるようカリキュラムを構成しました。
東京会場は、2月9日に東京都文京区の全水道会館で開催し、22名が受講しました。
西村勝彦代表理事会長の開会挨拶ののちに、厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生課課長補佐の山口久雄様より、「建築物衛生法の施行より50年以上が経過し、高層化や大規模化が進む中、清掃業に携わる皆様の尽力で建築物衛生法が機能し、日本の建築物衛生環境は大きく向上しました。本日受講される皆様には、知識の習得に真摯に取り組んでいただくとともに、全水協には、貯水槽清掃業の指定団体・登録機関として人材の育成活動を継続して行っていただくことを期待します。」といった旨の来賓挨拶をいただきました。
そして、大阪会場は、2月15日に大阪市中央区のエル・おおさかで開催し、24名が受講しました。佐藤佳雄代表理事副会長の開会挨拶の後に、大阪府健康医療部生活衛生室環境衛生課課長補佐 の島野元伸様より、「コロナ禍で、特定建築物における飲料水は、水質検査などの衛生管理を引き続き行っていても、コロナ禍でのリモートワークの増大によって、建物の利用者の減少とともに、水道や給湯器などの利用が著しく長期的に減少したことで、水の滞留による金属成分や細菌が検出されるような水質異常が報告された時期がありました。それは、今は改善されていますが、建築物における飲料水管理について、配管・給水栓の点検とともに貯水槽・貯湯槽の清掃点検をしっかり実施することは、飲料水の安全確保をする上で非常に重要な要素となっております。この講習を通じて、改めて知識を修得いただくことで、実務や指導に役立ててください。大阪は2年後の万博で活況となり、仕事の機会も増えてくると思いますので、皆様の益々の活躍に期待します。」といった旨の来賓挨拶をいただきました。
全水協は、公益社団法人として、これからも人材育成の事業に注力し、貯水槽清掃作業と管理についての知識や技術が、永く正しく受け継がれ、これからも安全・安心な日本の飲料水を守っていけるよう努めてまいります。